【北アルプス】笠ヶ岳山荘のテント場にて、静かなテント泊を楽しむ

8月に北アルプスの笠ヶ岳にてテント泊をして来ました。
笠ヶ岳のテント場、一言で説明するなら「静かに眺めを楽しめるテント場」でした。
今後行かれる方の参考になれば嬉しいです。

テント場の立地

笠新道方面・双六岳方面から出発し、森林限界を越えた眺望の良い稜線を歩き、笠ヶ岳を目指します。
稜線から更に高い位置に見え隠れするのが笠ヶ岳山荘、期待を膨らませつつ進みます。

笠ヶ岳を目指し稜線上を歩く。この稜線歩きが気持ちいい!

テント場は山荘までの登山道の途中に有ります。
よって買い出しやトイレは、片道約5分ほど登った笠ヶ岳山荘へアクセスする必要があります。

テント場から。写真中央奥に見えるのが笠ヶ岳山荘。左上が山頂。

個人的に笠新道を登り、疲労が溜まった足には、山荘までの登り降りが結構キツかったです(笑)
途中、雪渓を横切る区間があり、意外と脚を取られました。
テント設営後は気が緩みがちです…特にアルコールを摂った後のトイレ等は特に注意して山荘を目指しましょう。

テント場は登山道の両サイドにあるので、静かに過ごしたい方は道から離れた場所がオススメです。
私が伺った日は、道から離れた場所から埋まっていきましたよ。

水場とトイレ

水場はテント場から谷側へ2〜3分下った所にあります。

雪塊の雪解け水を使うので、水がキンキンに冷えてやがる…

『あ・・・・ありがてぇっ・・・・!」

悪魔的に冷たい水が、暑い中登ってきた身体に沁み渡ります!

経験値が少ない私は「雪渓の水…不安だがや…」等と小言を言っていましたが、
一口飲んで不安は吹き飛びました(苦笑)単純なものです。
ここにきて芋焼酎を持って来なかった事を深く後悔しました…この水で水割りを作ったら、さぞ美味かろう。

水は山荘でも購入可能とのこと。
雪渓が消失した際は山荘でお世話になりそうです。

トイレは山荘のものを利用します。
不思議な事に…こちらのトイレは汲み取り式ですが、臭いがかなり少ないうえ清潔感があります。
山荘のスタッフの努力の結果でしょう✨

テント設営について

テント設営は、各テントごとに整地された枠の中で行います。
各枠が適度な距離を保ち、テントが密集しにくいのが嬉しい(^^)
ご近所さんが騒がしく、せっかくの山の良さが半減する事が意外と多い…そう思うのは私だけで無いはず。

石が取り除かれているので寝心地good👍 設営に丁度いい石も沢山。

見渡した感じでは、上側(山荘寄り)の方が間隔が広く、石を積んだ風避けもありました。

地面はある程度整地されていますが、埋まっている大きな石は対処が困難なので、
テントの向きや位置で解決しましょう。
テント固定用にに丁度良い大きさの石が沢山有りますので、有効に活躍すれば強風にも対応出来そうです。

余談ですが、8月ながら雪渓が残るほどの環境…
朝晩の気温は低めなので、私の様に寒さが苦手な方は対策をしていただけたらと思います。
私はシュラフで寒さ対策をしていますので、こちらのブログも参照していただけたら嬉しいです。

意外な驚き!

なんと!北アルプスのテント場にかかわらず、ワイモバイルの電波が確実に入りました!
この様な経験は初めてです(笑)

電波表示の目盛が全て立っている…天候に左右されると思いますが、信じられません。

まとめ

笠ヶ岳のテント場、落ち着いてテント泊したい私には最高の場所でした。
トイレ使用の度に山荘まで登って行くのは多少の手間ですが、それ以外に文句の付けようがありません。
なにより、穂高や槍を観ながらの一服、これぞ北アルプスのテント場です!

今まで経験した燕岳や蝶ヶ岳のテント場も素晴らしい場所でしたが、テントからの眺望は安曇野方面のみ。
一方で笠ヶ岳のテント場はテントから顔を出すと、槍ヶ岳や穂高が目に飛び込んできます。
この眺望を肴に飲むお酒もなかなか良い物でした。

客層は経験を積んだベテラン勢が多い印象。
きっと山荘までの行程が、楽ではない為でしょう。

山荘までのアクセスにて、行きは笠新道、帰りは大ノマ岳・弓折岳を歩きましたが、なかなか人に出会う事ないので、自身のペースでの登山を味わえます。
特に帰り道の笠ヶ岳から大ノマ岳は、アップダウンが少なく、眺望の広がる稜線が続くので、ずっと歩いていたい道でした。

また予定が有れば伺おうと思います。

※笠新道を通る際は急登が続き、行程が長めです。
途中で水分補給出来る小屋等が無いので、十分な量の水分を持っていきましょう!
私は新穂高温泉から笠ヶ岳間で約3リットルの水分を消費しました(笑)

笠新道登山口、水の補給ができるのが嬉しい!

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